こんにちは!うりです。
みなさん服を選ぶとき素材って気にしていますか?
分かっているようで、実はそんなに
分かっていない人がほとんどだと思います。
私もアパレル販売員を始めるまでその1人でした。
性格な素材の知識を
知ることで得るメリットは大きいです。
- 価格と素材が見合っているか分かる
- 季節感のある素材を選べるようになる
- 正しいお手入れ方法が分かる
この記事では、今後のファッションのために使える
素材・繊維の「特徴」「お手入れ方法」を解説してきます。
- 2つに分かれる繊維の種類
- 知っておきたい天然繊維
- 知っておきたい化学繊維
2つに分かれる繊維の種類
洋服に使われる繊維は
大きく2種類に分けることができます。
- 天然繊維
- 化学繊維
天然繊維
天然繊維とは
自然界に存在する動物や植物から採取できる繊維のこと
化学繊維よりも高価で、種類が少ないです。
オーガニックとつく繊維はこの天然繊維だけです。
- コットン(綿)
- ウール(毛)
- リネン(麻)
- etc….
化学繊維
化学繊維とは
石油・石炭などから化学的な加工で作られた繊維のこと
価格が安く、多くの種類が存在します。
お手入れがしやすいのも特徴の1つです。
ファストファッションブランドの服は価格を
抑えるためによく化学繊維を使用しています。
- ポリエステル
- ナイロン
- アクリル
- etc….
知っておきたい天然繊維
綿(コットン)
- 通年使用でき、実用性が高い繊維
- 耐久性が高く、洗濯しやすい
- 柔らかく、肌触り着心地が良い
- シワになりやすい
非常に馴染みのある繊維の1つではないでしょうか。
快適性が非常に高く、家庭洗濯もできるので実用性が高いです。
唯一の欠点は「シワになりやすい」こと。
最近では樹脂加工や、ポリエステルとの
混紡で改善しているものも多いです。
混紡:2種類以上の質の繊維を混ぜること
綿(コットン)お手入れの仕方
- 家庭用洗濯機で洗う(お気に入りの服の場合は手洗いモード)
- 水分を多く含んだ状態で釣り干しする
(水分の重みでシワが伸びます)
*Tシャツの場合はネック部分が伸びるので平干しがオススメです
釣り干し:ハンガー等にかけて釣る干し方
平干し:平に置く干し方
麻(リネン)
- 吸水、速乾性に長けており夏に最適な繊維
- コシと張り感が強く、少しかたい
- 伸縮性、柔軟性が乏しい
- 非常にシワになりやすい
夏といえばこの麻(リネン)と言えるほど、
吸水・速乾性が高く接触冷感もあります。
コシやハリ感が強いので、
ゴワゴワやチクチクしやすい繊維でもあります。
必ず試着して肌触りを確かめるようにしましょう。
麻(リネン)お手入れの仕方
- 家庭用洗濯機で洗う(お気に入りの服の場合は手洗いモード)
- 水分を多く含んだ状態で釣り干しする
(水分の重みでシワが伸びます)
麻は強く洗濯すると、繊維が痛み毛羽立つ可能性があります。洗濯する際は最新の注意を払いましょう。
手洗いの方が良いです
毛(ウール)
- 保温性に最も優れ、冬に最適な繊維
- 吸湿、撥水性が高く汚れがつきにくい
- 弾力があり、シワになりにくい
- 強度が低く、虫に弱い
毛(ウール)といえば、冬のニットやアウターを想像する方が多いのではないでしょうか。
保温性に優れ、冬に適した繊維といえます。
毛(ウール)お手入れの仕方
- ぬるま湯を使用し手で押し洗い
(ぬるま湯を使用すると縮みにくい) - ニットやカットソーは平干し、シャツは釣り干し
押し洗い:洗面器に洋服を入れ、押したり離したりして洗うこと
「手洗いは面倒だ!」って方も多いはずです。
洗濯機を使用する場合は
「ウールシャンプー」がオススメです。
毛(ウール)のために作れらた洗剤なので、
普通の洗剤で洗濯するよりも劣化しづらいです。
毛(ウール)は家庭洗濯不可も多いので、
その場合はクリーニングが必要です。
*毛(ウール)は虫に食べられる可能性もあるので収納する際に防虫剤をお忘れなく
絹(シルク)
- 高級繊維で他の繊維よりも非常に高価
- 光沢、手触りが良く高級感がある
- 吸湿性、保温性にも優れる
- シワになりやすく、虫に弱い
高級なイメージが非常に強い繊維です。
シルク独特の光沢や肌触りは非常に良く、高価なのも納得です。
家庭洗濯できないことやシワになりやすく、虫に弱い等の欠点も多くあります。
絹(シルク)お手入れの仕方
家庭でのお手入れは難しいので、クリーニングが必要
知っておきたい化学繊維
ナイロン
- 最も強度が高い繊維
- カビや虫、海水や油に強く長持ちする
- 静電気が起きやすく、ほこりがつきやすい
- 耐熱性が低く、天然繊維よりも吸湿性が低い
非常に強度が高く、
鞄やスポーツウェアによく使われています。
強度や耐久性も高く、長持ちします。
耐熱性が低く、火に近づけると燃えやすいので注意!!
静電気でほこりがつきやすく、定期的なコロコロが必要です。
ナイロン お手入れの仕方
- 強度が高いため、家庭用洗濯機の通常モードで洗う
- 日光に当たると変色するため、陰干し
*耐熱性が低いので乾燥機にかけるのはNG
アクリル
- 毛(ウール)に似た暖かい繊維
- ふんわりと柔らかく、軽い
- 吸湿性が高く、洗濯しても乾きやすい
- 静電気が起こりやすく、ニットでは毛玉ができやすい
安価なニット類に使用されており、非常にケアが簡単な素材です。毛玉が出来やすいので定期的な毛玉取りが必要です。
アクリル お手入れの仕方
- 強度が高いため、家庭用洗濯機の通常モードで洗う
- 釣り干しすると伸びるため、平干しする。
*ニット類が多いため、お気に入りの服の場合は手洗いモードが無難です。
ポリエステル
- 化学繊維で最も生産・消費されている繊維
- 形状安定性が高く、シワがつきにくい
- ナイロンやアクリルより、耐熱性が高い
- 吸湿性が低く、静電気が起こりやすい
衣類で1番よく目にする化学繊維です。
形状安定性が高いため、型崩れせずシワになりにくいのが特徴。形状安定シャツはこの素材が使われています。
吸湿性が低いので、
汗を吸いにくく静電気が起こりやすいです。
ポリエステル お手入れの仕方
- 強度が高いため、家庭用洗濯機の通常モードで洗う
- 普通に釣り干しする
*汚れが付着しやすいので、洗濯を繰り返すと薄汚れてくる傾向あり
*色移りしやすいので単体で洗うのがオススメ。
ポリウレタン
- ゴムのように伸びる繊維
- 伸縮性と弾力性が非常に高い
- 劣化しにくく丈夫
- 日光に当たると性能が低下していく
ポリウレタン100%の服は
少なく、ほとんどが混紡です。
ポリウレタンが含まれる服は伸縮性と弾力性が非常に高く、ストレッチが効いており、快適に過ごすことが出来ます。
ポリウレタン お手入れの仕方
- 強度が高いため、家庭用洗濯機の通常モードで洗う
- 日光に当たると性能が低下するため、陰干し
レーヨン
- 絹(シルク)のような光沢を持つ繊維
- 吸湿性が高く、汗を良く吸うため夏に適している
- 伸縮性が低く、シワになりやすい
- 濡れると強度が低下する
夏衣料に適した化学繊維です。
麻とは違った光沢やドレープ感が特徴です。
しかし、夏に適していますが家庭用洗濯機
の使用が難しいところが大きな欠点です。
レーヨン お手入れの仕方
家庭でのお手入れは難しいので、クリーニングが必要
キュプラ
- レーヨンよりも優れた繊維
- シワになりにくく、肌触りも良い、
- さらにシワにもなりにくく長所が多い
- 水洗いすると多少の収縮があるのが欠点
静電気が起こりにくく、シワになりにくい性質のためジャケットやスカートの裏地によく使われる素材。
高級スーツやオーダーメイドスーツには必ず
使用されている定番素材として主に使われています。
キュプラ お手入れの仕方
家庭でのお手入れは難しいので、クリーニングが必要
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