- 色が人に与える印象を詳しく知りたい!
- 色によって大きく見えたり細く見えるのは本当?
- 印象を与えたい色はどのアイテムに使えばいい?
TPOに応じた色使いは非常に重要です。色によって与える印象は大きく違い、
色が与える印象を知っておくと自分が与えたい印象を相手に伝わりやすくなります。
更に、初対面の人では8割が色で印象が決まると言われ、色の印象はかなり重要と言えます。
私自身、現役でアパレル販売員をしています。
色の与える印象や視覚効果について一般の方よりも深い知識があります。
この記事では色ごとに与える印象と視覚効果、
色ごとに取り入れやすいアイテムについて解説しています。
なり、好印象を与えやすくなること間違いなしです。
色が与える印象と視覚効果
専門用語が多く出てくるので、まず初めに解説しておきます。
視覚効果
長さや大きさ、距離感や面積を勘違いする視覚上の効果のこと
進出色と後退色
同じ距離にあっても
近くに見えるのが進出色
遠くに見えるのが後退色
膨張色と収縮色
同じ距離にあっても
大きく見えるのが膨張色
小さく見えるのが収縮色
「進出色」「膨張色」は
体が細くて悩んでいる、ガリガリだから体を大きく見せたい
人が取り入れると視覚効果で大きく見せることができます。
「後退色」「収縮色」は
体が大きい、お腹が出ているといった人が取り入れると
視覚効果で小さく見せることのできる色にもなっています。
与える印象と合わせて覚えておくと必ず役に立ちます!
赤色
与える印象 | 熱い・派手・情熱的 |
視覚効果 | 進出色のため近く見える |
「やる気がる」「情熱のある人」と感じさせる色
原色に近い色だと「派手すぎる」という印象になる可能性が
あるため少しトーンを落とした色が無難。
黄色
与える印象 | 明るい・目立つ・注意 |
視覚効果 | 進出色のため近く見える |
「明るい」「親しみやすい」と感じさせる色
初対面のに良い印象を与えやすい色です。
原色に近いと「子供っぽい」印象になるので注意!
青・紺色
与える印象 | 爽やか・スマート・知的 |
視覚効果 | 後退色のため遠く見える |
「スマート」「誠実さがある」と感じさせる色
スーツがネイビーなのもこういった印象を与えるからです。
フォーマルな場面では最も使用したいです。
フォーマルすぎるので注意も必要です。
緑色
与える印象 | 若々しい・優しい・安全 |
視覚効果 | 後退色のため少し遠く見える |
「安心感がある」「優しい」と感じさせる色
自然を連想させるので安心感を与えることができます。
自分よりも年齢が下の人に頼ってもらう際、効果的です。
紫色
与える印象 | 高貴・上品・大人っぽさ |
視覚効果 | 進出色のため少し近く見える |
「上品さ」「神秘的」と感じさせる色
一方で「下品」「性的な魅力」を感じさせることもあります。
取り入れる際には注意が必要です。
明るめの紫色であればポジティブな印象が伝わりやすいです。
茶色
与える印象 | 落ち着いた・地味・渋い |
視覚効果 | 特になし |
「落ち着き」「大人の雰囲気」と感じさせる色
落ち着きを感じさせるカラーですが一歩間違うと
「地味」「芋っぽい」という印象になります。
そうすることでポジティブな印象が伝わります。
灰色
与える印象 | 大人っぽさ・上品・高貴 |
視覚効果 | 特になし |
「オシャレ」「品がある」と感じさせる色
少しかしこまったような場面で大人な印象を与えつつ、
肩肘の張っていない印象を与えることができます。
他の色とも合わせやすいのも非常に良いです◎
白色
与える印象 | 純粋・清潔・キレイ |
視覚効果 | 膨張色のため大きく見える |
「クリーン」「純粋」と感じさせる色
相手に「清潔感のある人」という印象を与えたいので
あれば間違いなく白を選ぶべきです。
しかし、少しでも黒ずみやシミがあると目立ち、
清潔な印象を与えることができないので注意しましょう。
とっては体型をカバーしてくれるカラーです。
黒色
与える印象 | 高級・シック・暗い |
視覚効果 | 収縮色のため小さく見える |
「威厳がある」「高級感がある」と感じさせる色
安い服は黒色でも高見えしやすいのは色自体に
高く見えるような印象があるからです。
収縮して見える色なので細く見える効果があります。
明度・彩度によっても印象は変わる
色によって与える印象と視覚効果は違いますが、同じ色でも
「明度」「彩度」が違えば与える印象と視覚効果は変化します。
明度
明度とは:色の明るさのこと
- 膨張・収縮感
- 硬軟感
- 軽量感を知りたい
明度の影響によってこの3つが変化します。
膨張・収縮感
明度が高いと膨張して見え、低いと収縮して見えます。
「体を大きく見せたいのであれば高明度」
「体を小さく見せたいのであれば低明度」
を選ぶようにしましょう。
硬軟感
明度が高いと柔らかい印象、明度が低いと硬い印象を与えます。
軽量感
明度が高いと軽そうに見え、明度が低いと重そうに見えます。
で軽く見え、作業効率がアップするからです。
彩度
彩度とは:色の鮮やかさ・濃さのこと
- 興奮・鎮静感
- 派手・地味感
彩度の影響よってこの2つが変化します。
興奮・鎮静感
彩度が高いと興奮感、低いと鎮静感という印象を与えます。
スポーツのユニフォームに鮮やかな色、鎮痛剤に彩度が
低い色が使われているのはこの視覚効果があるからです。
派手・地味感
彩度が高いほど派手、低いほど地味な印象を与えます。
派手な色の彩度が下がると派手な印象が弱まり、
地味な色の彩度が上がると地味な印象が弱くまります。
この彩度を意識するとグッと取り入れやすくなります。
色ごとに取り入れやすいアイテム
色ごとに与える印象が分かってもどのアイテムに使えばいいか
分からない人のために色を入れやすいアイテムを紹介します。
色ごとに合わせやすいアイテムが違うので2つのグループに分けて解説していきます。
有彩色
「赤色」「黄色」「青色」「緑色」「紫色」の有彩色は
- トップス
- ネクタイ・スカーフ
- 靴下
このアイテムでの取り入れ方が簡単で、バランスの取れたコーディネートになります。
トップス
3つのアイテムの中で最もコーディネートの割合が
大きいので色の印象が非常に伝わりやすいです。
原色に近すぎるとオシャレな印象が与えづらいので、
「明度」「彩度」に注意して色選びをしましょう。
ネクタイ・スカーフ
目につきやすい位置にあるアイテムなのでコーディネートに
占める割合は少ないですがしっかりと印象を与えてくれます。
ビジネスシーンのネクタイでは仕事でどんな印象を与えたいか、
スカーフはコーディネートの差し色で色選びをしましょう。
明るい色を選ぶことで顔写りも良くなります。
靴下
足元からチラ見せすることでオシャレな印象も与えることができますが、
見えづらい位置にあるので色の印象が少し与えづらいです。
差し色としての役割が強く、色の印象を与えたいのであれば、
他のアイテムで色を取り入れるのが無難です。
しかし、
- トップス+靴下
- ネクタイ+靴下
- スカーフ+靴下
このように靴下は他のアイテムと一緒に同じ色で
コーディネートすると統一感・色の印象が良くなります。
強い印象を与えたいのであれば靴下は他のアイテムプラスαで取り入れましょう!
色の印象の与えやすさはこんな感じです。
無彩色+暗めの色
「黒色」「白色」「灰色」「紺色」「茶色」の無彩色と暗めの色は
- スーツ
- セットアップ
- アウター
コーディネートのほとんどの割合を占めるアイテムに
取り入れることで色の印象を与えることができます。
無彩色と暗めの「紺色」「茶色」はワンポイントでは色の印象を与えづらくなっています。
伝わりにくくなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
- 色ごとにどんな印象があるか
- 視覚効果でどのように体型をカバーできるか
- 「明度」「彩度」による印象の変化
- 色ごとに取り入れやすいアイテム
この記事を最後まで読んでくださった方は
この4つのポイントを理解できたのではないでしょうか。
色の選び方ができて楽しいのではないでしょうか。
ぜひ様々な色に挑戦して見てください!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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